ミシェル・フーコー(1926年10月15日 - 1984年6月25日)
これまでの歴史研究は、絶対優位性を持つ人間が歴史をつくっているという認識。
出来事や言説を分析することが中心で、断片的な要素そのものの分析。
資料から出来事や価値観などを取り出し、解釈しているだけ。
→ 特定の人間が歴史をつくり上げているのではない。
本当に歴史研究で必要なことは、ある発言行為が生じることとなった背景にある、
無意識的社会構造(資料集成・アルシーブ)を明らかにしていくこと(考古学=アルケオロジー)が重要。
一つの事象についての総体した考え(言説=ディスクール)は、
具体的な発言行為(言表=エノンセ)の蓄積によってつくり上げられる。
同じ発言内容であっても、ある社会における出来事や発言は、
その社会関係や環境など、さまざまなものが働きかけて形成されている。
考古学では、同じ遺物であっても、どの地層に含まれているかによって、
それが持つ意味がが変わってくるように、
「歴史は背景にある社会構造こそ重要」
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