知の考古学 byフーコー

2010年9月10日金曜日 時刻: 0:41
ミシェル・フーコー(1926年10月15日 - 1984年6月25日)

これまでの歴史研究は、絶対優位性を持つ人間が歴史をつくっているという認識。
出来事や言説を分析することが中心で、断片的な要素そのものの分析。
資料から出来事や価値観などを取り出し、解釈しているだけ。
→ 特定の人間が歴史をつくり上げているのではない。

本当に歴史研究で必要なことは、ある発言行為が生じることとなった背景にある、
無意識的社会構造(資料集成・アルシーブ)を明らかにしていくこと(考古学=アルケオロジー)が重要。

一つの事象についての総体した考え(言説=ディスクール)は、
具体的な発言行為(言表=エノンセ)の蓄積によってつくり上げられる。

同じ発言内容であっても、ある社会における出来事や発言は、
その社会関係や環境など、さまざまなものが働きかけて形成されている。

考古学では、同じ遺物であっても、どの地層に含まれているかによって、
それが持つ意味がが変わってくるように、

「歴史は背景にある社会構造こそ重要」
 

Copyright (C) All Rights Reserved. SHINZOU MUSIC (Since 1999)