フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(1844年10月15日 - 1900年8月25日)
神に代わる理想の人間像「超人」を描いた。
[ニーチェ以前の伝統的な思想]
-----------------------------------------------
人々は、神などの超越的価値を信仰
→ 神は「いる」
哲学者は、主張こそ異なるが、真理に達することが目標ということは共通
→ 真理は「ある」
-----------------------------------------------
そのため↓
「自分は不幸だが、最後の審判で救われる」と人々は信じ、
「自分が失敗したのではなく、他人が真理を理解していないだけ」と哲学者は考えた。
そうなると、失敗した者が成功した者をねたむ(ルサンチマン)ようになり、
人々が今の生き方を否定するようになった。
「神は死んだ」
神・真理・イデアなど、これまでの社会の生きる土台は本当は存在しなかった。
↓
絶対的なものが何もない = ニヒリズム
↓
人々は、土台を失い、危機的な状況に陥ってしまった。
↓
ニヒリズムの究極の形式 = 「永劫回帰」に陥る
「永劫回帰」
歴史に目的や方向があることを否定
→全ての存在が何度も同じ順番で繰り返される。
→失敗も成功も、全く同じ人生が繰り返される。
永劫回帰である以上、失敗も繰り返されるため、人々は辛く苦しくとも、
現実から目を背けず、ニヒリズムを克服しなければならない。
↓
現実のすべてを肯定し(運命愛)、自分自身に誠実で力強く生きることが大切。
↑そのためには↓
自分自身をより成長させようとする「力への意志」が必要となる。
「超人」= 主人公ツァラトゥストラ
神や真理など従来の価値に代わり、力への意志を体現した人間の超克された姿。
*本書から引用された有名な言葉:
「神は死んだ」
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 コメント