精神分析入門 byフロイト

2010年9月9日木曜日 時刻: 22:39
ジークムント・フロイト(1856年5月6日 - 1939年9月23日)

「本人も知らない無意識が人を動かす」

人間の心には無意識という、本人が知らない自らの欲望・願望・意図が存在する。
その多くは性的願望によって占められており、すでに乳幼児期の段階で発生している。

無意識は、普段の生活で自覚されないまま抑圧されているが、
それが抑えきれなくなると溢れ出し、さまざまな症状や行動として表れてくる。
しかし、そのままの形ではなく、何らかの抵抗を受けた形で出現する。

[錯誤行為]
注意力が散漫になっていたわけでも、忙しかったわけでもないのに、
言い違いや聞き違い、もの忘れをする場合がある。

無意識に反する行為をやらざるを得ない場合に、心が抵抗している。

[夢]
自分でも意味のわからない夢や、普段の状況や行動では考えられない夢。

無意識が夢に表れてくるときに、そのままの形で表れるわけではない。
無意識の欲望や願望は、夢の検閲と呼ばれる抵抗によって、内容が歪められて認識される。

[自我]
自我によって無意識に抵抗をかける。
社会生活を送るために、やりたいことを我慢したり、社会認識を押し付けられたりする。
そのため、無意識をそのまま行動に移せないので、自分自身を調整して生活している。

強迫神経症やマザコンやファザコンといった形で、無意識が神経症を引き起こすこともある。

人間の行動には無意識が大きく影響している。
 

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